- デリケートゾーン
- 2018-5-31
デリケートゾーンの悩みNo.1は「ニオイ」です。その原因と対策とは?
誰にも相談できないデリケートゾーンのニオイ・・・自分でも気になるくらいニオイがするという事は、絶対に恋人も気が付いているはず。できれば彼からは指摘されたくないのだけれど。
ひとたび「臭いかも」と思ったら、セックスを楽しむなんてもってのほか。彼からの誘いにも素直に応えられません。
デリケートゾーンのニオイは他と比べる術もなく、一人で悩んでしまいがちです。自分のニオイは異常なのか、どうしてニオイが出てしまうのか、原因を探って対策方法を見つけましょう。
デリケートゾーンのニオイはどこから?
外陰部のニオイ(雑菌の繁殖)
まずは、デリケートゾーンに繁殖した雑菌によるニオイです。尿やおりもの、汗など、雑菌が好むものが潜むデリケートゾーンは、ナイロンの下着やストッキング、ナプキンなどで通気性が悪くなり、ムレやすい状態であることがほとんどです。
ケアを怠ると雑菌はみるみるうちに繁殖し強くニオイを発してしまいます。
経血のニオイ
経血のうち血液が占める割合は10%程度。子宮内の粘膜や子宮からの分泌物など、月経の時に排出されるものの総称として経血と呼んでいます。
生理の時期になるとニオイを強く感じることが多いようですが、じつは経血そのものが強く匂いを発しているわけではありません。外に出て空気と触れることで酸化し、雑菌も増殖して独特のニオイを放ちます。
ナプキンでいつもよりムレ安い状態であることもニオイをより強くする原因です。
おりもののニオイ
健康な女性の膣内には「デーデルライン桿菌」と言う乳酸菌が住んでいます。膣内のpHを酸性に保つことで他の病原細菌の侵入を防ぐなど、優れた殺菌効果で膣の自浄作用を担っているのです。
ですので、健康な膣から出るおりものは少し酸っぱいニオイがしますが、それは健康なおりもののニオイなのです。
ただ、それ以外の鼻に付くようなニオイがするときは膣内の病気を疑わなくてはいけません。もちろん、雑菌の繁殖によるニオイだけである場合もありますが、おりものの状態やニオイの変化で病気がわかることも知っておきましょう。
すそわきが
デリケートゾーンからワキガに似たニオイが出ているとき、それは「すそわきが」である可能性が高いでしょう。ワキガの原因となる分泌物を出すアポクリン腺が外陰部にも存在するからです。
また、残念なことにアポクリン腺は、性的な興奮が交感神経を活発にすることで刺激を受けより強いニオイを出すため、セックスの時にニオイが出やすいと言われています。
ニオイの種類でわかる原因
酸っぱいニオイ・・・正常
前述したように健康な女性の膣内はデーデルライン桿菌という乳酸菌が住んでいます。正常なおりもののニオイは甘酸っぱいニオイ。鼻につくような悪臭でなければ心配ありませんが、雑菌が増えるとニオイが強めになるので注意。
イカ臭いニオイ・・・汚れが原因の雑菌繁殖
たとえ健康であっても、分泌されるおりものや尿が付着したままのデリケートソーンは雑菌が繁殖します。おりものシートや生理中のナプキンを長時間取り替えずにいるとそこからも臭います。
また、入浴時にデリケートゾーンを正しく洗えていないと、大陰唇・小陰唇などの溝に恥垢(ちこう)や汚れが溜まってしまい、シャワーだけでは落ちにくくなってニオイの元になってしまいます。
ワキガのようなニオイ・・・「すそわきが」
ワキガの人はその原因であるアポクリン腺が外陰部にも存在する可能性が高いので、「すそわきが」と呼ばれるニオイを発生させる可能性が高くなります。
強い悪臭、生臭い魚の腐ったようなニオイ・・・性感染症(カンジダ膣炎、細菌性膣症、トリコモナス膣炎、淋菌感染症)
常在菌のバランスが乱れると、膣内を守る「デーデルライン桿菌」が減少し、雑菌の繁殖が広がるほか、膣内炎症などの不調を招きやすくなります。
またセックスをするパートナーが感染症を患っている場合、避妊具を使用しないセックスで直接感染します。かゆみがあったりいつもと違う悪臭が続いたりする場合は何らかの病気を疑いましょう。
やや悪臭(いつもと違うニオイ)・・・萎縮性膣炎、子宮頚管ポリープ、子宮頸がん
あくまで可能性ですので神経質になる必要はありません。ただ、かゆみなど性感染症特有の症状がないのもかかわらず、いつもと違うニオイが続く場合は他の病気を患っている可能性があることを知っておかなくてはなりません。
今すぐ何とかしたい!デリケートゾーンのニオイ解消法。
正しく洗う(ゴシゴシ洗い厳禁)
まず、膣内は絶対に洗ってはいけません。前述したように「デーデルライン桿菌」が膣内を酸性に保ちながら清潔な環境を保っています。洗ってしまってはせっかくの自浄作用が失われてしまい、余計にニオイを出してしまうことも。
泡立てた石鹸と人肌程度のぬるま湯を使って指の腹で丁寧にやさしく洗いましょう。熱すぎるお湯やタオルでゴシゴシすると必要な肌の油分や常在菌まで洗い流してしまうほか、黒ずみの原因にもなります。柔らかい皮膚が重なり合う部分はヒダの中まで洗うのを忘れずに。
毎日洗っていれば簡単に落とせますが、洗い残しがあると恥垢と呼ばれるカスがたまり、悪臭のもとになります。
ナプキンやおりものシートはこまめに交換
おりものは生理と同じように周期があり、状態や量が変化します。排卵期や生理前に多く分泌されるのでおりものシートを利用するのが良いでしょう。
デリケートゾーンはムレやすい環境下にありますので、すぐに雑菌が増えてニオイが出てしまいます。おりものシートをこまめに交換することで下着を何度も履き替えたように常に清潔でいられます。
また、生理中のナプキンもニオイの元です。生理中は体臭自体もニオイが強くなるといわれていますので、2~3時間に一度は取り替えることが好ましいでしょう。
通気性の良い着衣
働く女性は夏場でもストッキングを着用する場面が多く、デリケートゾーンがムレやすくなっています。ついお洒落なものを選んでしまいがちですが、下着や着衣はできるだけ通気性の良い素材のものを選び、ガードルなど肌に密着する下着の重ね履きも避けたほうが良さそうです。
アンダーヘアの処理
デリケートゾーンのムレの原因は、じつはアンダーヘアにもあります。尿やおりもの、生理中であれば経血が付着し雑菌によるニオイの元となります。できれば自分で短くカットするか、専門の脱毛クリニックで処理してもらいましょう。
自分で処理する場合、普通のハサミでカットすると、毛先のカット面がチクチクして肌が痒くなってしまいます。電熱線で焼き切ることで毛先が丸くカットできるアンダーヘア用ヒートカッターを使いましょう。
食生活を見直す
「すそわきが」など汗腺からの分泌物のニオイは、食生活を改善することで抑えることができます。たとえば、肉などの動物性たんぱく質や油脂の多い食品は、「すそわきが」の原因となるアポクリン腺の働きを活発にしてしまうのでなるべく控えて、野菜中心の食生活を心がけるとよいでしょう。
デリケートゾーン専用の石鹸や消臭クリームを活用
正しく洗って清潔にしていてもニオイが心配で不安な人は、デリケートゾーン専用の洗浄剤を利用するといいでしょう。馴染ませて使うオイルタイプのものや、泡で洗う石鹸タイプのものがあります。また、塗布することで消臭できるクリームもあります。自分に合うもの、継続できるものを選ぶとよいでしょう。
体臭を抑えるサプリメントで根本から解消
消臭を目的としたデオドラント商品はその時だけのもの。「すそわきが」など体質によるニオイや、食べ物の嗜好を変えられない人、体調不良が原因となる体臭はなかなか解消できません。そんな人は内面から作用するサプリメントを利用してみましょう。
自然食品から生まれた体に優しいサプリメントも開発されています。自分の体質に合い、驚くほど効き目を発揮する人もいるようです。様々な消臭アイテムを買い続けるよりも低コストかもしれません。
臭いのもとを根本から解決!体臭サプリ「Pure Flora」とは?
どうしても改善しないなら
どんなことをしても改善しない場合は病気を疑ってみましょう。たとえ自覚症状がなくても何らかの疾患が見つかるかもしれません。女性の体は思いのほかデリケートです。定期的に婦人科健診を受けるようにすれば安心ですよ。
まとめ
誰にも相談できない悩みだからこそ、常に正しい知識を持ってケアすることが大切です。
時には専門医のチェックを受けてトラブルがないか確認することも忘れずに。
自分のためだけでなく、大切なパートナーのためにも、ニオイのない状態を保てるよう心がけるのがマナーです。
清潔にする、ムレを防ぐ、食生活をはじめとする生活習慣を見直して健康なカラダを維持する、ストレスフリーな環境をつくる・・・。
そんな日々の心がけは、ニオイの解消だけでなく、あなたの健やかさや美しさをより一層引き出してくれることでしょう。
ゆこまる
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