- ワキガ
- 2018-5-31
ワキのニオイは周囲に気づかれています。今すぐ知りたい原因と対策。
をかいたときに自分のワキのニオイが気になると感じている人は、男女問わずたくさん存在します。そばにいる友達や仕事仲間に臭いと思われるのが怖く、好きな人ができても近づくことを躊躇してしまいます。でも、そんな毎日はとてもつらいですよね。
「自分で治せないのかな?」「そもそもどうしてワキガになるんだろう?」
ひとりで悩んで暗い気持ちになる前に、まず原因と対策を知りましょう。
また、ワキの汗がにおうからと言ってすべての人がワキガであるとは限りません。ワキガのしくみやニオイが発生する原因、ワキ汗や脇毛との関係などを知ることで自分に合った対策方法を見つけることができます。
ワキガの原因って何?
汗の種類
人の汗腺は、暑いとき体温を下げるための汗を分泌するエクリン腺と、脂質や蛋白質などの分泌物を出すアポクリン腺に分かれています。
普段私たちがスポーツなどをして「全身たくさん汗をかいた」と感じるときに認識している汗はエクリン腺から出るものです。エクリン腺は場所によって密度は様々ですがほぼ全身にあり、そこから出る汗はサラサラでじつはほとんどニオイがありません。
それに対してアポクリン腺はワキなど限られた部分に存在し、ニオイの元となる分泌物を多く含んでいます。
身に付ける肌着のワキ部分が黄ばんでくるのは、この分泌物が原因です。アポクリン腺から出る分泌物には黄色の色素を持つ成分が含まれています。付着した色素は洗濯してもきれいに落ち切れず黄ばみとして残ってしまうのです。
そして、ワキガの人のほうがそうでない人よりも強く黄ばみます。アポクリン腺がワキガのカギを握っている証拠です。
細菌がニオイを作っている
ワキガのニオイの元は「汗」ですが、その汗を臭くしているのは実は細菌です。健康な人の皮膚には普段から害のない「常在菌」という細菌がたくさん住んでいます。
「常在菌」はアポクリン腺から出る分泌物に含まれる脂質・糖質・蛋白質・アンモニアなどが大好物で、それを栄養にしてどんどん繁殖します。
常在菌が分泌物を分解するときに発散するニオイこそが、私たちがワキガと呼んでいるものの正体です。
しかも、細菌は通気性が悪くて湿った場所が好きです。ワキは汗を溜めこんで蒸れやすく、しかもアポクリン腺が存在するため栄養素が豊富。雑菌にとってはこれ以上ないくらい繁殖しやすい環境なのです。
汗の量とニオイは比例する?
汗が多いとそれだけ蒸れて雑菌が増えるわけですから、通常は汗の量が多いほどニオイも出やすいと考えて間違いではありません。
ただ、アポクリン腺からの汗は緊張したときや、強いストレスを感じたとき、興奮したときなどに分泌されることが多く、この時の汗は粘度も高くなっています。例えば、緊張したときに出る「ワキ汗」を経験したことがある人はきっと少なくないでしょう。
この時の汗は、昔から「脂汗」と呼ばれるように文字通り「脂(=分泌物)」が多く含まれていることを表しています。量にかかわらず強いニオイを発することが多いのです。
ワキガと遺伝
ワキガの人は自分の体質を不運だと感じていることでしょう。しかし、残念ながらワキガは優性遺伝で親から子へ遺伝することがわかっています。ワキガの遺伝については下記の記事で詳しく説明しているので、チェックしてみてください。
しかし、ニオイが遺伝するわけではありません。ニオイの原因になる分泌物を出すしくみが遺伝するのです。ニオイの元となる分泌物を出すアポクリン腺は、すべての人が生まれた時から持っています。
ただ、その働きや量には個人差があり、ワキガである人の汗腺は大きくて量も多いのです。そして、それは遺伝によって生まれる前から定められていると言ってもいいでしょう。
もしご両親、または祖父母にワキガの人がいるのなら、自分がワキガになってしまうのは仕方ないと考えて、ご家族と一緒に対策をしていきましょう。
自分でできるニオイ対策
匂わないカラダづくり
前述のように、ワキガの程度は遺伝によるアポクリン腺の量によって大きく左右されます。しかし、汗の量や分泌物の質を変えることは可能です。
例えば、食べ物のバランスを整えることでニオイが抑えられることがわかっています。
一般的に赤身の肉や、香辛料の強いものを多く摂取するとニオイが強くなると言われていますし、スナック菓子やファーストフードなどの油脂を多く含む食べ物はアポクリン腺から出る皮脂の分泌を促してしまいます。逆に意識的に摂取することでニオイが抑えられる食品も数多く存在します。
また、汗の量を抑えたいからと言って水分の摂取を控えるのは逆効果です。冒頭で記述したように、ニオイは汗の質によるもの。いい汗はニオイ物質を含みません。
水分摂取が足りない時の汗はベタベタと粘度が高く蒸発しにくくなってしまいます。サラサラといい汗をかいてその都度拭き取る方が、ニオイの原因となる分泌物の濃度を下げることができるのです。
清潔なカラダでいることはすることは基本です。しかし、常在菌の作用でニオイが発生するからと体を洗浄効果の高い石鹸で念入りに洗いすぎると逆効果になってしまします。
なぜなら常在菌は人の自浄作用に大きくかかわっているため、その数が減ることで逆にニオイの元となる菌を増やし、体臭を強くしてしまうのです。
洗い忘れは厳禁ですが、やさしく丁寧に洗うのがポイント。洗浄剤は界面活性剤を含むボディーソープよりも固形の石鹸が良いでしょう。体臭予防を目的としてつくられている専用の石鹸もいくつか市販されています。
脱毛とワキガ
常在菌が活発に作用してワキのニオイを発することを抑えるには、汗が溜まらないように脇を清潔にして、少しでもワキの通気性を良くすることが大切です。
汗をこまめにふき取るのはもちろんですが、脇毛をきれいに処理しておくことがポイント。入浴時にこまめに脇毛を剃って、皮脂や垢など汚れを落とす習慣をつけましょう。清潔に保つことで雑菌の繁殖をずいぶん抑えることができます。
ただ、脱毛に関しては注意が必要です。特にエステでの脱毛は、処理後に匂いが強くなったり、汗がたくさん出るようになったりするケースもあるようです。
考えられる原因はまず、脱毛後の毛穴に皮脂や垢などの汚れが溜まりやすくなりニオイがより強くなってしまうこと。また、脱毛器具が汗腺を刺激し、活動をより活発にして汗をかきやすくなるのではとも言われています。
体臭対策グッズを上手に利用しましょう
ワキに直接つけるタイプの制汗剤や消臭剤はそれぞれ持続時間が異なりますが、こまめに使用することで高い効果が得られます。軽度のワキガ対策には、専用の拭き取りシートでワキを清潔にする癖をつけるだけでもずいぶん変わります。
殺菌成分や消臭効果のある石鹸や、体臭を根本から変えてくれるサプリメントを取り入れるのもおススメです。無理なく継続できる自分に合った対策方法を見つけましょう。
重度のワキガは専門のクリニックへ
さて、自分のワキガが軽度なのか重度なのか、自分自身で判定するのはなかなか難しいところです。なんとなく臭いとわかっていても、それはどの程度周りの人に影響しているのか、自分で対策して済む程度のものなのか判断できかねますよね。
ニオイが気になって生活に支障が出るぐらい不安な方や、対策をしても改善しない方は思い切って専門のクリニックに相談することをお勧めします。クリニックの先生があなたのワキガの状態を明確にしてくれますので、どの程度の治療が必要かわかります。
もちろん、体質やニオイの程度に応じて様々な治療をうけることができますので、あなたに必要な治療法を教えてもらえるでしょう。ただ、治療法によっては高額なものもありますので、医師と相談して自分に合う方法を慎重に選びましょう。
まとめ
ニオイが強すぎると自分がつらいだけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。自分がスメルハラスメントの加害者になってしまうなんてもってのほか。
でも、ワキガの原因を知ることで自分に合った対策を見つけることができます。それが分かれば、あとは日々の心がけで必ずニオイを抑えることができます。
悩んでいないで気軽にできる対策を今すぐ試してみましょう。
ワキガの対策についての詳しい情報を以下の記事に記載しています。チェックしてみましょう。
「ワキガ対策がライフワーク・・・」そんな人生から今すぐ卒業!
ゆこまる
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