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  3. 髪が美しくても、頭皮は臭います。その原因と対策を知りましょう。
  • 頭・頭皮・後頭部・首

髪が美しくても、頭皮は臭います。その原因と対策を知りましょう。

毎日欠かさないシャンプーと高価なトリートメント、万全のヘアケアで艶々ロングヘアが自慢の女性でも、頭皮を掻いた後などの手を何気なく鼻に近づけたとき、嫌なニオイを感じた経験があるはずです。

じつは頭皮は自分が思っているよりも臭っています。お手入れの仕方を誤れば、シャンプーしたての頭皮でもニオイが出てしまいます。

恋人同士など、寄り添うことが多い場面で、女性の頭の位置が男性の鼻の近くに来てしまうことってよくありますよね。もしかしたらあなたの頭皮の臭いを一番知っているのは、あなたが大好きな彼なのかもしれません。

だとしたらなおさら臭い頭なんてもってのほか。できればいつもいいニオイのする女でいたいはずです。

頭皮が臭う原因

密集する皮脂腺から出る脂

毛根には基本的に皮脂を分泌する皮脂腺が付属しています。頭皮には皮脂腺が多く、その数は皮脂分泌が盛んだと言われているTゾーンの2倍と言われています。

もちろん、皮脂は頭皮の健康を保つために必要なものですが、酸化とともに常在菌が増加し、それらの働きによって悪臭が発生します。そのニオイの元はノネナールと呼ばれる臭気成分で加齢臭と呼ばれるニオイと同質のものです。

地肌に溜まった汚れと汗

皮脂と同じく汚れは常在菌のエサとなります。「脂」に加え「汚れ」という栄養分を得た常在菌は爆発的に増加しながらますます活発に活動し、ニオイもどんどん排出します。また、汗は地肌付近の湿度を上げるのでムレの原因となり、結果的に雑菌にとって心地よい住みかを作ります。こうして頭皮の臭いはさらに酷くなっていくのです。

こんな人の地肌が臭う

 

生活習慣や食習慣が乱れている

体から出る脂には毎日の食生活が大きく影響しています。揚げ物や肉類、ファーストフードなど、脂質や糖質の多い食事は皮脂分泌の活発にし、脂そのもののニオイも強くなってしまいます。

飲酒はビタミンBを欠乏させ、喫煙は血流を悪くするため頭皮の健康状態を悪化させます。頭皮も肌なので、乱れた生活習慣が原因で肌荒れを起こしてしまうのです。

荒れた頭皮は新陳代謝が悪く老廃物もたまりやすいのでフケの原因となり、ニオイを発生させる頭皮になってしまうのです。

ホルモンバランスが乱れている

睡眠不足・ストレス・月経・更年期・・・現代の女性は様々な理由でホルモンバランスを崩してしまいます。生活習慣の乱れもホルモンバランスを乱す要因です。じつはこのホルモンバランス、皮脂分泌に大きくかかわっています。

生理前に多く分泌される黄体ホルモンのほか、男性ホルモンも皮脂腺の働きを活発にする作用があり、バランスが崩れてることで皮脂の分泌が増えるのです。

シャンプーのしかたが間違っている

まず、シャンプーは髪ではなく地肌を洗うことを目的としています。適当に泡立てて洗い流すだけでは頭皮の皮脂は落ちません。皮脂は汚れとして蓄積され毛穴に詰まり悪臭を放ちます。シャンプー剤のすすぎ残しも汚れとおなじです。

フケの原因にもなり、ますます雑菌は繁殖します。

また、逆に地肌の皮脂をごしごしと洗いすぎることで地肌のバリア機能が壊れると、それを補うためにますます皮脂分泌が過剰になります。爪を立てて地肌が傷つくとそこから雑菌が繁殖しニオイの原因になることもあります。

ヘアドライが不十分

生乾きの衣類が臭うように生乾きの髪も臭います。乾くまでの間に雑菌が繁殖するからです。納豆のような悪臭になるのが特徴で、カビが生えることもあり、頭皮の病気やフケの原因になります。

また、水分で蒸れた状態の頭皮は、乾いたあと逆に乾燥してしまい、体が頭皮を守ろうと皮脂分泌を活発にしてしまいます。タオルドライだけで済ませないできちんと根元からヘアドライヤーで乾かすのがベストです。

30代~40代である(加齢による皮脂の過剰分泌)

健康な20代は水分と皮脂のバランスが取れていますが、30代になると水分より皮脂の方が過剰に分泌されてしまいます。40代半ばになると水分とともに皮脂分泌も減少するため、実際のところいちばん皮脂のニオイに気を付けなければいけないのは30代なのです。

それは近年「ミドル脂臭」と呼ばれ、加齢臭よりも敬遠されるニオイであると言われています。

寝具が清潔でない

寝ている間、人はたくさん汗をかき、頭皮からも皮脂を分泌しています。そして、それらを吸収しているのはピローケース、いわゆる枕カバーです。こちらも頭皮と同じく雑菌が繁殖します。

何日も洗わないで使い続けている枕カバーにはたくさんの雑菌が住み、シャンプーで清潔にした髪も台無しにしてしまいます。

病を患っている

過剰な皮脂分泌の理由が病気である可能性もあります。また、皮脂分泌が正常でも皮脂腺からニオイ物質を発散させる病気もあります。

  • 脂漏性皮膚炎

頭皮やTゾーンなど皮脂分泌が多い場所に起こる皮膚炎。皮膚の分泌量が多くなり、吹き出物や皮脂酸化に伴うニオイが発生する。患部が赤くなり、かゆみを伴うのが特徴。

  • 糖尿病

代謝異常を伴うことでケトン体という臭気物質が生成され、呼気や身体、頭皮からも甘酸っぱい悪臭を発散する。

髪自体が臭うことも

頭のニオイは頭皮からだけではありません。じつは髪がニオイを発散することがあります。と言っても、髪自体はもともと無臭です。髪は周囲のニオイを吸着しやすい性質を持っていて、取り込んだニオイを自ら発散してしまうのです。

喫煙者の髪は必ずタバコのニオイがしますし、焼き肉店へ行くと脂と煙の混じったようなニオイが付きます。きっと誰もが一度は経験してご存知なはずです。 

頭皮のニオイを消すために

まずは頭皮の汚れを正しくオフ

正しいシャンプーのしかたをマスターしましょう。かゆみもニオイもべたつきも改善するはずです。

①シャンプー前の乾いた状態でブラッシング

②まずはお湯だけで2~3分間洗う。(このステップで汚れの8割近く落ちます)

③シャンプーを手に取り、泡立ててから頭皮を意識して髪全体に塗布

④頭皮をマッサージするように指の腹で優しく洗う(爪を立てないように注意)

⑤念入りにすすぐ(すすぎ残し厳禁)

※汚れがひどいと感じる時は③~⑤の工程を2回

ゴシゴシ洗いとすすぎ残しにはくれぐれも注意しましょう。洗いすぎは皮脂分泌を過剰にし、すすぎ残したシャンプー剤の成分は毛穴を詰まらせてしまいます。

洗髪後はすぐにドライヤーで根元から完全に乾かす

洗髪後、タオルドライした後はとにかく時間をおかずにドライヤーで乾かしましょう。

髪を乾かすのではなく、頭皮を乾かすイメージで、根元からしっかりとドライヤーの風を当てるのがコツです。

そうすることで髪も綺麗に乾きツヤも生まれます。生乾きの状態は雑菌が繁殖し、ニオイがでてしまうことを覚えておきましょう。

ただ、このときに早くも地肌のニオイをプンと感じてしまうようであれば、シャンプー時に汚れをきちんと落とせていない可能性が。

ストレス解消にも効果抜群。美容院やヘッドスパでプロのケアを取り入れる

時間や経済的に余裕があれば、ヘッドスパを利用してみるのも良いでしょう。

悩みに合わせた様々な処方での頭皮ケアを体験できます。毛穴に詰まったひどい汚れもスッキリし、マッサージ効果で血行も促進。何よりもリラックスすることでストレス解消になり、頭皮の健康状態も良くなるでしょう。美容院でプロに洗髪してもらうのもいいかもしれませんね。

スプレータイプのヘアコロンで香りを纏う

地肌を清潔にしてきちんとケアすることが最優先ですが、頭皮を保護する役割もある皮脂はなくてはならないものであることも確かです。すべての人の頭皮はかならず皮脂分泌します。

しかし、食べ物や加齢、ホルモンバランスの変化で過剰になってしまうと、いつもより強くニオイを発生させてしまいます。

そんな時に使いたいのが頭髪用の香水、ヘアコロン。つけすぎないように注意してうまく利用しましょう。

お肉、アルコール、喫煙、ニンニク・・・好きなものが止められない時のサプリメント

地肌のケアをすることはできても、アルコールや喫煙、肉やニンニクなどを好むなど、ニオイに影響する食生活を変えることはなかなかできないものです。そんな人には食事と一緒に飲むだけで体の中から作用するサプリメントが存在します。加齢によるニオイにも効果があります。

頭皮の臭いのもとを根本から解決!体臭サプリ「Pure Flora」とは? 

頭皮のニオイは、皮脂や汗の過剰な分泌をおさえ、清潔を保ちながら雑菌の繁殖や皮脂酸化をなるべく少なくすることで改善できることがわかりました。

飲むだけで体臭改善できるサプリメントなども開発され、今では決して思い悩む必要のない体臭なのです。

まとめ

髪そのものは無臭でも、髪は地肌から生えています。ですから地肌ケアの大切さは言うまでもありません。

毛穴が多いと言う事は皮脂分泌量も多いということ。じつは私たちが思っているよりもずっと頭皮は汚れているのです。そして、頭は人の鼻の近くにあることも忘れてはいけません。

自分に合った対策を取り入れて頭皮のニオイと決別し、さわやかな毎日を手に入れましょう。

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ゆこまる

ゆこまる

web制作会社でのライター経験を経てフリーライターに。企業のメルマガやWEB原稿の執筆、取材、ネットショップのプロデュースまで幅広く活動中。音楽・読書・写真好きでニオイにうるさい一児の母。