ミドル脂臭
2018-6-6

加齢臭界の新星「ミドル脂臭」。30代からの予防が必須です。

今や「加齢臭」という言葉はすっかりポピュラーなものとなりました。それは40歳を過ぎた人特有の体臭のことです。

それでは「ミドル脂臭」という言葉はご存知でしょうか？

まず、ミドルというのは30代～40代の世代を指します。これまで「加齢臭」と呼ばれてきた

40歳を過ぎる頃からの体臭「加齢臭」とは別のニオイ成分を原因とする、ミドル世代特有の体臭のことです。

もともと「加齢臭」という言葉はそのニオイ成分（ノネナール）を発見した資生堂によって名づけられました。

「ミドル脂臭」は、新たにミドル世代特有のニオイ成分（ジアセチル）を発見したマンダムによって命名されたのです。

まだまだ「加齢臭」はしないはず、と安心していた20～30代前半のあなたも、正しい知識を手に入れて早めの予防と対策をしましょう。

「ミドル脂臭」ってどんなニオイ？

マンダムによると、「ミドル脂臭」の原因成分「ジアセチル」は人間の皮膚にいる常在菌が汗に含まれる「乳酸」を代謝することで発生するとしています。

じつはこの「ジアセチル」、加齢臭の原因成分「ノネナール」よりもニオイが強いと言われています。ニオイの特徴としては「古い食用油のようなムっとする脂くささ」のようです。

なんと「加齢臭」よりも強く匂うとはショックですよね･･･。

この際ですからここでもっとショックな事実を申し上げましょう。

じつはこの「ミドル脂臭」、女性が最も敬遠するニオイなのです。生理的に受けつけないニオイと言われ、嗅ぐだけで“つわり”のように胸がムカムカするという例もあるようです。

これはもう･･･！ミドル男性のみなさん！急いで対策しなければいけません。

「ミドル脂臭」はどこから？

「ミドル脂臭」の原因成分が発表された当時の『美容経済新聞』に、以下のような詳しい記事が掲載されています。

「ミドル脂臭」

マンダムは、臭気判定士らにより、実際に40～50歳代男性の各部位のニオイ強度を嗅覚測定した結果、頭部のニオイが最も強く、加齢臭の発生源と言われていた「耳の裏」のニオイは弱い事が判明。次に、40～50歳代男性の頭部のニオイ特性（ニオイの質）を20歳代男性と比較した結果、40～50歳代男性の頭部及び枕は、20歳代男性に比べて強い「脂（アブラ）様のニオイ」があることがわかった。

この「脂（アブラ）臭」の原因成分を突き止めるため、40～50歳代男性の頭部や枕からニオイ成分を抽出して解析した結果、その原因成分が「ジアセチル (diacetyl)」だと特定できた。同成分の、頭部における発生量と年齢との関係を調査した結果、40歳を中心に「ジアセチル」の発生量が多く、20～40歳間では年齢とともに増加する傾向がみえ、「ジアセチル」が、ミドル男性特有の体臭の原因成分である事を裏付ける結果となった。

（引用：美容経済新聞2013.11.20付　https://bhn.jp/news/15608）

つまり、この「ミドル脂臭」は頭とその周辺、後頭部から強く臭うことがわかっているのです。

「ミドル脂臭」の予防と対策

じつは30代特有のニオイはマンダムの「ジアセチル」以外に、ライオンが異なる原因成分を突き止めています。それは「ペラルゴン酸」というもので、主に30代～急激に増加すると報告されています。

このやっかいな「ミドル脂臭」、いったいどうやって予防すればいいのでしょう。

ニオイの原因成分を封じ込める有効成分を含有したグッズを取り入れる。

「ペラルゴン酸」を見つけたライオンも、それぞれ効果的に悪臭を抑制する素材を見出しています。

マンダムはジアセチルに効果的な「フラボノイド」を含有するデオドラント製品を多数発売しています。また、ライオンが発表した「ペラルゴン酸」に効果的な「ポリフェノール」が配合された石鹸をサントリーが発売しています。

ペリカン石鹸が発売している「柿渋」シリーズの石鹸も効果的です。

そのほか、ドラッグストアでは「ミドル脂臭」に特化した体臭予防・対策商品をたくさん見つけることができるので、これらを積極的に利用するとよいでしょう。

「ミドル脂臭」が最も強く出る場所、後頭部と頭皮をきちんと洗う。

「ミドル脂臭」が後頭部とその周辺から強く出ることはマンダムの研究結果で証明されています。ですので、正しい洗髪をすることが「ミドル脂臭」を抑える一番の近道かもしれません。

正しい洗髪のしかたに関する詳しい説明は頭皮の臭いの原因と対策に掲載してありますが、今一度ここに記述しておきましょう。

①シャンプー前の乾いた状態でブラッシング

②まずはお湯だけで２~３分間洗う。（このステップで汚れの8割近く落ちます）

③シャンプーを手に取り、泡立ててから頭皮を意識して髪全体に塗布

④頭皮をマッサージするように指の腹で優しく洗う（爪を立てないように注意）

⑤念入りにすすぐ（すすぎ残し厳禁）

※汚れがひどいと感じる時は③~⑤の工程を２回

また、シャンプー時に使用する、髪の根元や頭皮にこびりついた汚れを取るための「頭皮ブラシ」も活用してみましょう。

食生活は「ミドル脂臭」の程度を大きく左右する⁉「いい食べ物」と「悪い食べ物」

加齢臭をはじめ、すべての体臭には生活習慣が大きく関わってきます。特に密接なのはストレスと食生活。

食生活を改善することで「ミドル脂臭」も抑えることができると言われています。

たとえば、油分の多い食事、アルコール、食品ではありませんがタバコもよくありません。肉よりも魚や野菜を食べることなど、なんとなく私たちでも予想できるでしょう。

では、具体的にどんな食べ物が効果的で、どんな食べ物が悪化の原因となるのかピックアップしてみます。

「ミドル脂臭」を改善する食べ物

「ビタミンC」：レモンなどの柑橘類や芽キャベツ、ゴーヤーなどの野菜。
「ビタミンE」：エクストラバージンオイル、ナッツ、ゴマなど
「ベータカロチン」：人参・ほうれん草・かぼちゃ・トマト
ポリフェノール：赤ワイン
カテキン：緑茶
魚、大豆、めかぶ、梅干し

全般的に、抗酸化作用のある食品やビタミン類を摂取するのがコツです。

「ミドル脂臭」を悪化させる食べ物（嗜好品）

動物性たんぱく質：油分が多い肉類
揚げ物などの油分が多い食品や加工肉
マヨネーズ、ラード、牛脂、バター
アルコール
タバコ

文字通り油は皮膚から脂となって分泌されます。常温で白く固まる油は避けたほうがいいでしょう。揚げ物、加工肉なども禁物です。

食習慣改善は「ミドル脂臭」だけでなく、口臭をはじめとするすべての体臭に大きく関わっています。身体面だけでなく精神面の健康を維持するためにも日頃から注意しなければなりません。

ミドル脂臭を悪化させる食べ物や改善する食べ物については、次の記事でより詳しく説明しています。そちらもあわせてチェックしてみてください。

「ミドル脂臭」を無理なく抑える。臭わないカラダになる食べ物。

体臭すべてに効果のあるサプリメントを利用する

食生活や生活習慣の改善が「ミドル脂臭」にいいことがわかっても、食べ物の嗜好を変えることはできないし、常にデオドラント製品を持ち歩くことができないこともあります。

そんなときは、食事と一緒に摂取するだけで体の中からニオイの元を絶つことができるサプリメントを利用するのがいいでしょう。現在は、健康食品と同じ感覚で取り入れることができる優秀なサプリメントが開発されています。

臭いのもとを根本から解決！体臭サプリ「Pure Flora」とは？

まとめ

「ミドル脂臭」は「加齢臭」よりも強く臭い、特に女性にとっては生理的に敬遠してしまうタイプのニオイであることが分かりました。

皮脂分泌のピークと言われている30代から40代のミドル世代にとって、「ミドル脂臭」の対策をしっかりすることはもはや基本的なマナーのひとつです。

清潔さと健康的な肉体を保ち、デオドラント製品や体臭に効くサプリメントを上手く活用しながら、明るく爽やかな毎日を過ごしたいものですね。

この記事を書いた人
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ゆこまる

web制作会社でのライター経験を経てフリーライターに。企業のメルマガやWEB原稿の執筆、取材、ネットショップのプロデュースまで幅広く活動中。音楽・読書・写真好きでニオイにうるさい一児の母。