- 加齢臭
- 2018-6-6
加齢臭は他人ごとではありません。しっかり予防しましょう。
生きとし生けるものはすべて加齢し、モノは必ず経年劣化します。もうお分かりですね?加齢臭問題はすべての人に訪れます。
「俺も知らぬ間に歳をとったなぁ」と思ったならそれは、「知らぬ間に臭っている」ことでもあると知ってください。
これまでの人生、足もワキも汗も今までぜんぜん臭くなかった。加齢臭なんて自分とは無縁!と思っているあなた。そんな無防備なあなたがじつは一番臭っているのかも・・・。
臭い男は尊敬されない。臭い女は愛されない。
そもそも、加齢臭は高齢者のニオイだと思っていませんか?もしそうなら、それは大きな間違いです。むしろ高齢者の身体はそんなに臭いません。ニオイの要因である皮脂分泌量が減っているからです。
心身共に充実し余裕もでてきた年頃のみなさん。できればまだまだカッコつけたいし、異性からも素敵なひとだと思われたいですよね。でも、そんな世代のあなたが一番臭います。
そして、残念ながら臭っていてはモテません。
嗅覚は、本能や感情とそれにまつわる記憶に密接な関係があるとされ、五感の中でも最も心の動きにダイレクトに働きかける感覚であると指摘されています。それは、体臭が自分自身の他のどんな長所よりも優位に立って、自分自身の評価を決定づけてしまう可能性があることを意味します。
カンタンに言うとニオイはその人に対しての「好き」か「嫌い」かの判定に直接かかわってくるということです。
このように、ニオイ自体が嫌われる原因となることは確かです。しかし、それよりも問題なのは臭い自分に気づいていないこと、臭っているかもと思いながらもそれを改善する努力をしてないことなのです。
自分の発散する臭いに無頓着な性質を人は許すことができません。尊敬できないし、愛せないのです。
あなた自身の価値を下げないために、加齢臭を知って、きちんと予防・対策しましょう。
加齢臭は何歳から?あなたは既に加齢臭適齢期かもしれません。
ワキガなど遺伝性の強い体臭を持たなくても、人には少なからず汗、皮脂などの分泌物をはじめ、垢や汚れなどから来るニオイが出るリスクを背負っています。
例えば10代〜20代前半の若い頃は皮脂の分泌は少ないものの、発汗や新陳代謝が活発なことから垢が溜まりやすく、ツンとした臭いを発します。
このようなニオイは清潔にすることで解消されることがほとんどですが、年代によってニオイの原因物質やニオイの種類も変わり、清潔にするだけでは解消できない場合も多々あります。
加齢臭と呼ばれているニオイは40歳前後から出るとされています。だからと言って「まだ30代だから」と油断してはいけません。30代には30代のニオイがあり、それは「ミドル脂臭」と呼ばれる加齢臭の仲間です。
ミドル脂臭に関する詳しい内容はこちら。
「脂がのった世代」は、文字通り皮脂分泌が盛んでニオイの原因を山盛り両手いっぱいに抱えている世代だと認識してください。
原因はひとつじゃない。年齢で変わるニオイ物質。
加齢臭の原因は皮脂です。しかしこの皮脂、じつは分泌のピークは30代。
でもなぜ加齢臭は40代からなのでしょう。それはニオイ成分がそれぞれ違うからです。
加齢臭はどんなニオイ?
では、具体的に加齢臭がどんなニオイかご存知ですか?
「加齢臭」という言葉は、1999年にこの匂い成分を発見した資生堂が命名しました。この匂い成分はノネナールと言い、以下のような特徴を持っています。
ノネナールは、年を重ねると増加するパルミトオレイン酸(脂肪酸)が、過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化したり分解されることで発生します。
ノネナールは男女問わず、40歳を過ぎたころから増えてくるので、男性に比べ皮脂量の少ない女性でも、安心はできません。特に、皮脂量が増える暑い季節は、要注意です。
(引用元:資生堂 http://www.shiseidogroup.jp/rd/topic/kareishu.html)
また、ノネナールの原因物質である9ヘキサデセン酸が、分解されてノネナールを生成する際、蝋燭(ろうそく)・チーズ・古本のような臭いがするとされています。
加齢臭のニオイ成分は他にもあった!
資生堂が発見したノネナールとは別に、その後様々な企業の研究機関によってニオイ成分が発見されました。
ライオンが208年に発見したのは20代後半から30代に見られるニオイ成分、ペラルゴン酸。
2013年にはマンダムが、主に40代を中心とする男性の頭部からジアセチルという強い脂臭を発生させる成分を特定しました。
いずれも加齢臭と呼ばれ、年齢特有の体臭として対策や予防が必要です。
30代から始めましょう。加齢臭を予防するために必要なこと。
加齢臭について調べているうちに、どうやら20歳や30歳にも特有の体臭があることが分かりました。
いずれにしてもうかうかしていられません。今すぐ加齢臭予防を始めましょう。
「加齢臭」の元祖「ノネナール」を発見した資生堂さんのサイトには以下のような予防策が記述されています。
日常生活の中でできる加齢臭対策としては、次の4つがあります。
①朝晩のシャワーや入浴で、余分な皮脂や汗を洗い流し、清潔に保つ。
皮脂量が多く、自分の鼻で確認もできない背中は、念入りに。
②加齢臭に対応したデオドラント製品を使用する。
③外出先でもこまめに皮脂や汗を拭き取る。
④ニオイの原因物質は衣服にも残るので、こまめにクリーニングをする。
(引用元:資生堂 http://www.shiseidogroup.jp/rd/topic/kareishu.html)
ノネナールの発生を抑えるために、皮脂や汗をこまめにケアして清潔に保つことが対策のポイントです。
また、最近では加齢臭に対応した石鹸やボディーソープ、制汗剤など様々なデオドラント製品があるので、家用と持ち歩き用を上手に使い分けて賢く利用しましょう。
いかがでしたでしょうか。
「身体をきちんと洗うこと」と、「衣類に付いたニオイの元を毎回きちんと落とすこと」がカギだと言ってもいいかもしれません。
そして、消臭効果が期待できるシャンプーやボディーソープで正しく体を洗うことも、正しく衣類を洗濯して乾かすことも、あなたが今すぐ実行できる加齢臭対策なのです。
また、どんな体臭にも言えることですが、毎日摂取する食べ物に気を付けることはかなり有効な予防策です。
たとえば、こんな経験はありませんか?
「脂っぽい食べ物をたくさん摂った次の日、顔のTゾーンがいつもよりテカテカしてしまう・・・」
これは気のせいなんかではありません。食品に含まれる油脂は、腸から吸収され代謝されたあと、その一部が皮脂となり分泌されます。代謝の過程でニオイ物質を発するだけでなく、皮脂として直接皮膚から出るのです。
皮脂は酸化するときに必ずニオイ物質を生成します。どうやら油っぽいたべものを控えるのが良さそうですね。
また、酸化を防ぐビタミンの摂取を積極的に行うなど、食習慣の改善を心がけるようにすることが大切です。
こってりした焼肉や唐揚げ、一杯呑んだ後のラーメン、タバコやストレス・・・
「加齢臭」世代に最もありがちな習慣はやはりニオイを増加させる原因になっているのです。
まとめ
「加齢臭」はもうあなたの身近な問題です。油断していると知らない間に「モテないおじさん」カテゴリーにあなたの名前がリストアップされてしてしまうかもしれません。
30歳を過ぎた体臭は若い頃のそれとは別物。ただの「体臭」ではなく「加齢臭」という不名誉な付加価値を与えられあなたの印象をキズつけてしまいます。
さあ、今すぐ予防をはじめて「加齢臭」というワードが不釣り合いな若々しさを手に入れましょう。
ゆこまる
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