- 口臭
- 2019-3-26
舌苔が口臭の原因に!舌苔ができる原因と対策方法
口臭の原因となる舌苔。舌が汚れていると気持ち悪いですし、不潔に見えるので気になりますよね。今は舌苔を除去するグッズもたくさん出ていますが、やり過ぎは逆効果です。舌苔を気にするあまり、誤った除去で舌を傷つけてしまうと、かえって口臭の発生源となってしまうので注意が必要です。
多少の舌苔は健康な人にもできるため、それほど気にしすぎる必要はありません。また、体調によって舌苔がつきやすくなることもあります。
舌苔やそれによる口臭の対策には、唾液が重要になります。
この記事では、舌苔ができる原因や舌苔を除去する方法、他にも対策方法などをわかりやすく説明しています。口臭や舌苔に悩んでいる方は、ぜひ役立ててください。正しい方法で舌苔の対策を行い、根本的に口臭を予防しましょう。
舌苔とは何か?
舌は本来、ピンク色をしていますが、舌が白くなっていたら注意が必要です。舌の表面には、細く角質化した先端をもつ白い舌乳頭というものがあります。舌苔は、歯垢と似た成分で形成されます。
例えば、舌の表面や舌乳頭の間に付着した細菌、口の中から剥がれ落ちた粘膜細胞、食べカスのかたまり、白血球など、多くのタンパク質を含みます。つまり、舌の表面に付着する苔状の汚れが舌苔です。
舌苔を放置していると、味覚異常を引き起こすことがあります。ちなみに、舌苔の付き方には個人差がありますが、健康な人にも舌苔はあるので、神経質になる必要はありません。
次の記事では、舌苔が口臭の原因となる理由を説明します。
なぜ舌苔が口臭の原因になるのか?
舌苔は口臭の原因の一つです。舌苔は雑菌の集まりのため、舌苔の付着が多いと口臭の原因になります。
口腔内細菌はいくつかありますが、そのうちの嫌気性細菌が舌苔に付着すると、舌表面にある食べカスに含まれるタンパク質をエサとして分解します。その過程で、揮発性硫黄化合物である硫化水素が発生します。
硫化水素は、卵が腐ったような臭いを発します。口腔内の細菌が活発に活動できる状態にしてしまうと、硫化水素が発生しやすい環境になります。結果として、舌苔が口臭の原因となります。臭いの他にも、唾液がネバネバすると感じる人は要注意です。
舌苔が付着しやすくなる原因とは?
舌苔が付着しやすくなる原因は4つあります。舌苔が気になる方はチェックしてみてください。
①口腔内が不衛生であること
歯磨きを怠り口の中が不衛生な状態だと、細菌が繁殖しやすくなり、舌苔がつきやすくなります。
②口腔内が乾燥していること
タバコやストレス、口呼吸などで口の中が乾燥し、唾液の分泌が少なくなり、細菌が溜まることで舌苔がつきやすくなります。
③唾液量が減少していること
舌の機能が低下することで唾液の量が減り、舌苔がつきやすくなります。病人や老人など、食べ物が流動食の場合や、あまり話をしない人は注意です。
④胃腸の状態がよくないこと
胃腸が弱り、全身の免疫力が低下することで、舌苔がつきやすくなります。
舌苔の茶色い着色をキレイにする方法
舌苔の色は通常は白色ですが、食生活や口内環境によって異なります。舌苔が茶色い場合は、食べ物や飲み物によるものが大半です。例えば、コーヒーを飲みすぎている場合や、タバコを吸い過ぎている場合は舌が茶色くなることがあります。
タバコの煙に含まれるタールやニコチンなどが原因で血行が悪くなることにより、唾液の分泌機能が低下し、口の中が乾燥しやすくなります。そこにタール(ヤニ)が沈着すると、取り除くことが難しくなります。
舌の着色を防ぐ方法は、飲食後や喫煙後にガムを噛むことです。ガムを噛むと、舌が動き、唾液が促進されるので、着色を防ぐことができます。ガムがない時は、水を口に含み、舌を動かして着色を防ぎましょう。
舌苔を除去する際のポイントと注意点
舌苔を除去することで、口臭を予防することができます。舌苔を除去する際のポイントは、舌を傷つけないように優しく行うということです。
歯を磨いたついでに歯ブラシでこするのではなく、舌苔専用のブラシや柔らかいガーゼなどで優しく丁寧に除去しましょう。
舌の表面が乾燥していると、傷つけてしまうため、口をゆすいでから行ってください。
舌は非常にデリケートな部分なので、強い力をかけてブラシで無理やりこすると、粘膜が剥がれ落ち、荒れた状態になります。
この状態になると、口腔内が乾燥しやすくなり、かえって口臭が起こりやすくなります。さらに味を感じる味蕾という部分を傷つけてしまうと、味覚異常が起こるので注意しましょう。舌苔の除去は、頻繁に行う必要はなく、1日に1回、起床時に行うだけで充分です。
舌苔の付着を予防する方法
舌苔を除去する方法もありますが、舌苔が付かないように予防することも重要です。そのためには、唾液の分泌を正常にして、口腔内を健康的な状態に保つ必要があります。
まず、食事を摂る際によく噛むことを意識しましょう。咀嚼回数が増えることで、唾液を多く分泌することができます。
次に、口腔内を清潔に保つために歯磨きを丁寧に行った後に、フロスやマウスウォッシュを使用して細菌を除去しましょう。そして、リラックスできる状態を作ることも大切です。ストレスを感じると唾液の量が減り、舌をキレイにする力が低下してしまいます。健康的な口腔内の環境を保つために、リラックスできる環境を整えましょう。
口臭と舌苔対策には唾液が重要
唾液には洗浄作用や抗菌作用などがあり、口臭予防と大きなつながりがあります。唾液が減少すると、口臭や舌苔につながります。
実は、簡単かつ手軽に唾液を促す方法があります。その方法は、ガムをボールのように丸めたままの状態で噛まずに舌の上に置くことです。
体はガムのボールを異物として認識するので、吐き出そうと反射的にサラサラした新鮮な唾液を分泌します。また、舌の上でガムのボールを動かすことで、話をしていない間も舌の血行が促進され、舌をキレイにすることができるので、舌苔対策にもなります。
ガムを丸めた状態で口の中に入れておけば、口腔内の清潔を保つことができ、自浄性も向上させることができます。
まとめ
以上、舌苔ができる原因や対策方法を紹介しました。舌苔の量が多く、唾液が少ない人ほど口臭が強くなりやすい傾向にあります。舌苔を除去する方法は、ブラシでゴシゴシこするのではなく、優しく丁寧に除去して、口臭に悩まない生活を送りましょう。
舌苔ができないように生活習慣を根本的に改善することも重要です。口が臭い、不潔な人だと思われないように、しっかりと対策しましょう。
次の記事では、今すぐできる口臭対策をまとめています。口臭をセルフチェックする方法や、口臭の原因、他にも口臭の対策方法などをわかりやすく説明しています。自分に合った対策方法を見つけてみてください。口臭が気になる人は、ぜひあわせて一読ください。
体臭研究員
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